不動産基礎知識

私たち全日華は、円滑な不動産取引のための情報提供、啓発を行っています。

このページでは、住まいやオフィスを不動産会社による「仲介」により購入する場合の、物件探しから入居するまでのプロセスを整理します。購入計画をスムーズに実行するために、ぜひお役立てください。

不動産売買の流れ

  • 1:希望条件の整理
    地域、不動産の種類、広さや間取り、入居時期など、不動産に関する基本的な希望条件を検討します。
  • 2:予算の確認
    同じ地域の、似た条件の物件の相場を調べ、手元の資金、ローンの借入可能額などを概算したうえで、価格の目安を決めます。
  • 3:不動産会社の選定
    仲介を担当する不動産会社を選びます。適正な宅地建物取引業の許可があることはもちろん、地域、物件の種類等、購入を希望する不動産に豊富な情報をもつ会社、相談に親身に乗り、丁寧に物件探しをしてくれる不動産会社を選びたいものです。

ONE POINT 宅地建物取引業(宅建業)とは

宅地建物取引業とは、いわゆる不動産会社のこと。「宅地建物取引業法」では、宅地や建物の売買や交換、貸借の代理や媒介を業として行う会社は、宅地建物取引業の許可を取らなくてはならないことになっています。

ちなみに、アパートやテナントの貸借の仲介は宅建業者でなくてはできませんが、自らがオーナーの物件を貸借する場合は宅建業に該当しないので、同法に基づく許可は必要ありません。

許可をするのは国土交通大臣または都道府県知事で、事務所の設置状況によって決まります。免許の有効期間は5年です。

  • 4:物件探し
    不動産会社に条件を伝え、希望に見合う物件を探してもらいます。また、自分でもインターネットや広告から情報を集め比較するのもよい方法です。
  • 5:物件の見学
    条件に見合う物件が見つかったら、現地に赴いたり、モデルルームの展示場に行ったりして検討します。部屋の外内観、間取りや設備、また周辺環境などもチェックしましょう。
  • 6:媒介契約の締結
    不動産会社と媒介契約を結びます。仲介を受ける物件や仲介手数料等、契約内容をよく確認しましょう。
  • 7:資金計画の策定
    物件の価格、諸費用を元に、初期費用と月々の費用を計算。金融機関が提供する金利などの条件も考慮し、キャッシュが不足しないか試算します。
  • 8:購入申し込み
    不動産会社の仲介により、売主に購入申し込みを行います。なお、契約成立までの間に、宅地建物取引士から、購入物件に関する重要事項の説明を受けます。

ONE POINT 宅地建物取引士(宅建士)とは

宅地建物取引士は、不動産取引にかかわる知識を有する専門家。宅地建物取引業法では、不動産取引において物件および契約内容等の説明(重要事項説明)と契約書面への記名押印は、宅建士しか取り扱えないと定められています。不動産会社が宅建業の免許を受けるためには、宅建士が一定数以上在籍していなければなりません。

宅建士になるには、年1回行われる資格試験に合格する必要があり、合格後、都道府県知事の登録を受け宅地建物取引士証の交付を受けます。宅地建物取引士証は、取引の関係者から請求があった時は提示しなければなりません。

  • 9:売買契約を締結
    <重要事項説明を受けたうえで、正式な売買契約を結びます。契約内容を改めてしっかり確認しましょう。このとき手付金を支払うのが一般的です。金額は物件の価格10~20%程度が相場で、のちに購入金額に充当されます。
  • 10:ローンの契約
    多くの方が不動産購入時に利用する住宅ローン。一般に、売買契約を結ぶとともにローン契約を結びます。金融機関ならびに保証会社の審査により承認されることが条件となります。
  • 11:引き渡し
    代金を支払い、売主から物件の引き渡しを受け、入居します。所有権移転や担保など必要な登記を行い、取引は完了となります。